概要:
流行っているから低予算で作れば儲かる、という安易な発想と低い志で製作されることになったとある“壁ドン”映画の撮影現場。ところが、主演俳優が壁ドンについて悩みはじめ、撮影がストップ。殴る蹴るのパワハラも日常茶飯事、24時間稼働当たり前の過酷な現場で事態の収拾を押しつけられたのは、こき使われるペーペーの助監督・黒沢明。断れない性格が災いして要領の悪い、B級ホラーを愛するただの気弱な映画オタクだ。黒沢のうっ積した不満は、遂には悪霊を呼び寄せ、監督デビューのために書き温めていた渾身の脚本「ゴーストマスター」に憑依してしまう…。